知床峠は晴天なり。(北海道1周18日目)
7:10 気温17度 湿度84% 1017hPa 晴れ
クリオネキャンプ場の朝は寒く、それでも日が雲の切れ間から出ている時だけは温かかった。
良い場所だった。
もう一度くらいは来たい。
ありがとうクリオネキャンプ場。
いざウトロへ
道中は多少のアップダウンはあるものの、体を起こすには良い道のりだった。
知床峠を本当に突破できるかどうかだけが不安だった。これまでたくさんの人にあったが、皆口を揃えて
「知床峠はきつい。」
だなんて言うもんだから、そりゃこっちも身を必要以上に構えてしまう。
悶々としている内にウトロへとついてしまった。
知床峠の玄関ウトロシリエトク
めちゃきれい。
中の売店はこんな感じ
魚も売っている。(もう驚かない)
近くにあるセイコーマートで気合いのエネルギー補給
いざ知床峠へ
ずっと坂って冗談じゃなかったんすねぇ…
めちゃくちゃしんどい。
飲んだアクエリアスがそのまま汗になって出て来ているまである。
たまに車は通るけど基本一人だから、顔上げたときに熊さんが
こんにちは!
したらまじで人生キマッちゃう。
怖い。
体験したことない恐怖に襲われて多分余計に汗が出てたと思う。
徐々に羅臼岳も見えてきたぞ。
ゴール付近は割りと根性でどうにか登れた。やっぱり終わりが見えると気持ちが違う。
登頂。
天気が晴れで良かった。
体のエネルギーは使いきったし、あちこちの筋肉は軋んでるかのように痛いし、立っているのもだるかったけど、知床峠からの眺めから目が離せなかった。
なんだかもう眼福だった。
これまできついところはわんさかあったけど今日ほどではなかったと思う。
なんならこれからどんなにきついところがあっても今日ほどではないと思えて心強かった。
知床峠最高。
ちなみにちょっと羅臼側へ行くとこんな景色もある。
こんな日だからこそ食べて良いものがある。
''うに''。
松前でうにを食べなかったのはプリン体に恐れをなしたのではなく、達成感のなさからなんとなく選べなかった。
今日は自然と食べてもいいんじゃないかと思えて、峠を降りている時はずっと頭の中はウニのことでいっぱいだった。
羅臼は昆布やホッケの方が有名らしいがそんな事はもうどうでも良かった。
そして
羅臼の道の駅に着く。
施設内にある知床食堂へと急ぐ。メニューにウニがあるのはGooglemapで検索した時に知っていたため、注文も迷いはなかった。
それがこちら。
2800円ナリ。(多分)
いやぁ贅沢だ。
もう何を食べてもうまいと感じる状態だった。
何ヵ月ぶりのうにを文字通り噛み締めて2食丼を堪能した。
満足。
ごちそうさまでした。
ちょっと施設内をぶらぶらしてみる。
魚介類の相場とか分からないけど、一つ一つでかい。うまそう。
今日はこの羅臼に泊まろうかと思っていたけど、昼飯を食べて回復、さらに時間もあったので40km程南下することにした。
標津にキャンプ場があるのでそこを目指した。
アップダウンが結構あったが知床峠到達の達成感のお陰でもうどうでも良くなっていた。
標津に着く頃には夕方近くになっていた。市街地南側にある公衆浴場くすのきへ。
自転車を降りて、服を脱いだときに1番疲労感を感じる。余程疲れていたのか、どんな風呂だったかあまり覚えていない。風呂場は長方形型で奥に開口、両脇にカラン。開口向かって左側にサウナがあったと思う。窓際には水風呂があって、室内中心には楕円形の大きい風呂があった。湯は少しぬめりがあったような。シャワーはたしか固定式だったと思う。今日の疲れはしっかり洗い流せた。
上がりの一杯。
人生いただきます。
効~
いやぁもう今日は幸せだ。
ここ数日知床峠に恐れをなしていたから解放感がすごい。
陽気な気分のままキャンプ場へ。
標津海の公園オートキャンプ場
海のすぐそばにあるキャンプ場。テントをはれるフリーサイトはかなり広い。スマホいじっているときに気づいたけど、町内のwifiがあって結構ありがたかった。北海道で町内wifi採用してるとこ多いんだよな。
夕飯はコンビニで買ったもので適当に済ませた。
GoogleMap見て、何気に道東にいることにびびる。いつの間にここまで来たのか。なんなら明日のこの時間には根室にいるのか。
自転車ってスゲーな。
本日の進んだ距離は120㎞
しばらく。でした。