キャンパーインザダーク(北海道1周15日目)
寒さで起きる
「うわっさびい」
口に出るほど寒かった。
朝飯をセイコーマートで買ったら店員さんに、
「ポットの台で食べていいよ。外寒いでしょ」
って言われた。優しさがしみる。
牛さんおはよう。
てか牛多い。
猿払は海産物と酪農を押してるみたいだけどこんなに牛がいるなんて思わなかった。
生まれて初めてこんなに見たわ。
浜頓別までの道のりはアップがてらゆっくり漕いだ。
浜頓別の道の駅はクッチャロ湖に近いところにある。施設は新しくできたようでとてもキレイ。
道の駅につくとパンの香りが入り口に漂っていた。
というか道の駅の匂いを支配していた。
この匂いには抵抗できない。
体は自然と匂いのする方へ。
匂いの正体は「こんがり堂」っていうパン屋。
パン屋の開店は10:00らしく少しだけ休憩した。
クリームチーズパンとフィッシュバーガーを購入。
フィッシュバーガーはタルタルがもっと効いてると良かったと思った。
続いてクリームチーズパン。
ふわっ。とろっ。
とろっとよりも''どろっ''の方が合っているかも知れない。クリームチーズは癖になる舌触りと旨さでふわふわの生地がいいクッションになっている。
最高。
他にも気になるパンはあったがいつか来たときの楽しみとして残しておこう。
秋田犬を連れたお父さんに遭遇。
いい顔しとる。
撫でるとモッフモッフで暖かかった。人懐っこくかわいい。
秋田犬、いいなあ。
お父さんと秋田犬から声援を受け華麗にライドオン。
適度に休みを挟みつつ、雄武の道の駅へ
なんじゃこりゃ。
奇抜過ぎて二度見した。この街の人はどう思ってるんだろうか。というか人たちもぶっとんでたりする?と思いきや、売店のおばさんが寒いでしょってホッカイロくれた。
2枚。ありがたや。
地元民の暖かさを噛み締めるように、買ったコロッケをほうばる。うまい。本当はホタテコロッケにしたかったが売れてなくなっていた。
こっちもこっちでいいね。
どうにかこうにかラストスパートして紋別に着いた。紋別は想像以上に都会だった。んで小樽並みに坂が多い。ちょっとの移動が結構しんどい。
そりゃみんな車乗るよな。
紋別の道の駅
中を見たい気持ちもあったが体がびしょ濡れで冷やすと後が怖いので道の駅隣のスーパー銭湯へ。
よくあるスーパー銭湯とかわりないが、今日に限っては極楽だった。
上がりの一杯。
効~。
Googlemapを見てみれば今日は158km走ったみたい。
この旅での最高記録。
2週間前までは50km走るのでもやっとだったのにね。いかに疲れずに走るかを考えながら進んでいたのがここで効いてきた。
こんな運動不足のパンピーでも徐々に長く走れるようになってきたのは素直に嬉しかった。
継続は力なり。は本当なんだなあ。
コインランドリーに行った後、セイコーマートで夕飯を買った。霧雨が降っていた。テントを張るしかなかったため、公園みたいなとこで野営。
霧雨が降る中、なんとかテントを張り終えて、ようやく休憩。ありとあらゆる荷物が湿っていたけど、もうどうでも良かった。よくよく思えば、初めてキャンプするときはもう少し怖さや不安を感じていたと思う。今となれば、キャンプできそうかどうかで場所を見てしまうし、組み立てているときも無心でできるようになってしまった。暗闇が不気味に思う時もあったが、今では人目が気にならなくなる暗幕程度にしか思わなくなった。
我ながらたくましくなったと思う。
何よりも、テントに入った時最も安心できるようになった。きっと
無事に寝られる幸せを感じられたからだったと思う。
就寝。
本日の進んだ距離は158km
しばらく。でした。