最後のキャンプ、星空。(北海道1周27日目)

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長万部の朝

気分は良かった。昨日午前中しか走らなかったから、体がよく休まったのかもしれない。
天気もよく、嵐の気配もない。
最高のコンディションだと思う。
今日はとにかく長万部から南下して大沼公園を目指す。



テントから外に出れば、長万部キャンプ場はそこそこ人がいた。函館からバイクで来たおじさんに話しかけられた。自転車の人を見るたびに話しかけているそうだ。
話していてなんとなく癖のあるしゃべり方だなあと思って誰に似ているか考えていたら大泉洋ぽいと思った。北海道なまりはこれまでよく聞いていたはずなのになぜかこのおじさんはとてもぽかった。水どうファンの身として久々に興奮してしまった。効果音の言い方とか似すぎなんだよなあ。

長い立ち話を終えて出発の準備を進めた。

とりあえず

市街地のコンビニで朝ごはんを食べて準備を整える。

長万部~八雲

5号線、ひたすらまっすぐでなだらかな道を南下していく。
かなり気持ちよく走れた。八雲まで一瞬だった。
八雲でもオートキャンプ場があるのはチェックしていたが、料金が高いので候補からははずしていた。

その先の森町までもあっという間だった。


道の駅 YOU・遊・もり
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森町にある道の駅。食堂もあるみたいだけど今日は休みだった。
謎のオブジェ
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とりあえず近くにあったコンビニで昼飯を済ませることにした。
コンビニ脇で食べていたらチャリダーが1人こちらへ向かってきた。
宮崎から来たらしく、脳の難病を克服して日本1周しているらしい。同じ状況の人に少しでも希望が与えられればと思い旅に出たそうだ。
これから北上するとのことで、案の定
「北は寒いぞ。」
との旨のアドバイスをした。

熊の話にもなってやはり怖いらしい。

わかる。

旅の始めは確かに熊の影に怯えていたのを覚えているが、徐々に

「熊にあったらそのときはそのときだ。」
と腹が決まっていった。
結局あったらどうしようもないけど、とりあえずその地域ごとの対処方法を道の駅とかで聞いた方が良いとアドバイスした。これも受け売りだけども。知っていて損ではないと思う。

勇敢な背中を見送って、こちらも旅の先を急いだ。


駒ヶ岳
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徐々に近くなってきた。大沼公園に入る手前のコンビニで店員さんに

「東大沼キャンプ場の近くでご飯は食えないですよね?」

なんてきいてみたら

「あーないですねぇ。買っていった方が良いですよ。」
とのこと。

夜と朝の分を買ってキャンプ場へ向かった。

大沼公園北側の道は綺麗で走りやすかった。ちょっとした森林浴にもなって気持ち良かった。


東大沼キャンプ場
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すでにキャンプしている人がそれなりにいて、色鮮やかなテント群で賑わっていた。明日朝は雨になる予報がでていたせいか、湖側ではなく林付近に集中していた。(写真の奥の奥側)
歩道沿いにテントを張り、あたりを散策する。
キャンプ場は静かで落ち着いていた。泊まっている人たちの雰囲気がそのままキャンプ場の雰囲気に溶け込んでいるようでもあった。
美しき大沼
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水際
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非常に美しい。

明るいうちに温泉に向かうことにした。

東大沼温泉 留の湯

道沿いにある標識に従って進んだらがっつりダートだった。
まあ基本的に車だしね。

そこそこの距離をほどほどの速度で進んで温泉に着いた。

温泉はとてもシンプルで、大きめの浴槽が1つと洗い場のみだった。
この旅で初めてタオルをテントに忘れてきて、あがるときは自然乾燥頼みとなった。
管理人のおじさんに

「明日雨降りますかね?」
と現地民の天気予報を伺うことにした。

「明日は朝から降るんじゃねえか?」
とのこと。

できれば明日は晴れてほしいなあと切に願いながら

上がりの一杯
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飲めるだけ飲んどこう。ガラナ
随分飲んだし、すっかり思いでの味になった。

日がくれる前にそそくさと温泉を後にする。

帰りは遠回りになるけどダートを迂回するルートを走った。

キャンプ場につく頃にはすっかり暗くなってしまっていた。


暮れる大沼
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キャンプ場は手洗い場等に明かりがあったが、真っ暗になっているところもあったので星空を見上げることができた。

きれいだと思った。

本当のことを言えば、今日函館に着くこともできた。大沼公園に逸れるのではなく、そのまま南下していけば函館に着くはずだった。

それでは道南の東側をなぞらずに終わってしまう。

些細ことで走っているときは葛藤していた。最後に本当に自分の気持ちが試されたのだと思う。天気が良くないのも知っていて尚更イージーに終わらせたくなっていたのだ。

それでも今日は大沼公園へと曲がった。そのあとに多少の下り坂が続いていて、その道を思いっきり下った。

気持ち良かった。

明日は恵山を回りゴールの函館を目指す。


本日進んだ距離は82km
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しばらく。でした。


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