この旅で一生分の運を使い果たす気がする…(北海道1周8日目)
6:56 気温24度 湿度75% 991hPa晴れ間あり
風はまだあったが、我慢できないほどではなかった。昨日買っていた食べ物で朝食を済ませた。新潟チャリダー(自転車のライダーのことを言うらしい)さんはこのまま小樽まで北上してフェリーで帰るらしい。
やっぱり体力すごすぎる。
朝は自炊してカレーを食べるらしい。
良いなあ。
ここまでできたら野宿も楽しいだろうに。
湿っぽくならないようにそうそうにお別れを済ませセイコーマートへ。
昨晩はお世話様でした。
岩内をめざして。
瀬棚から島牧までの道はトンネルが多く、結構寒かった。時間帯が朝方だったため自動車が少なく気持ちよく走れた。
8:47 やって来ました、島牧。
予定よりも早くついて、中には入るまで少し待った。そこへ新潟のチャリダーも合流。
写真とって良いかい?といわれ応じる。
こういう時
2ショットで撮りましょうよ!
って言えたら良かった。後悔。
新潟のチャリダーさんは道の駅の切符を買ってすぐに次の道の駅に旅立ってしまった。
いやぁやっぱりすげえ人だなあ。
昨晩の話の中で
暫「その体力は何か秘訣があるんすか?」
新「通勤の道のり10kmをままチャリで走ってるからかね。」
とのこと。
なるほど。毎日そんな枷を着けて…
そりゃ体力つくなあ。
12:01 みなとま~れ寿都着
サッカーのクラブチームみたいな道の駅。
本日の日差しはなかなか強い。充電もはかどる。
昼時だからなんかしっかり食べたいねぇ。
おやおやここのメニューはなんだか魅力的。
注文したのはこちら。
600円ナリ。
シーフードカレーではなくホッケカレー。あまりのピンポイント具合に目が離せなかった。
では実食。
普通においしい。ちょいピリ辛。もう少しホッケホッケしてても良かった気が。
値段の割にはかなり量があって嬉しかった。
ごちそうさまでした。
そしてこの眺め。
寿都は町自体がきれいに整備されて走りやすかった。大きいお家も多くて、セレブリティを感じる。
一通り休んで、いざ本日の目的地岩内へ。
出会いは突然に…
岩内着いた。
天気が悪くなりはじめて、少し寒い。
着いたはいいもののそこからは全くノープランだったため、道の駅周辺をぶらぶらしてると、
「変な道の駅だって思ったでしょ?」
ライダー(バイク)風のお兄さんに話しかけられた。
そう、岩内の道の駅は変わっていて、駐車場もトイレもそれぞれ少し離れたとこにあった。
まさかそんな話しかけ方があるのかと驚いていると、また話かけられて、そこからは少し長い立ち話となった。
このお兄さんはかなり変わっていて、というかこのブログでどこまで取り上げて良いのかわからないくらい変わっていた。おそらく本州の誰よりも北海道に縁がある人だと思う。
まず、心臓に問題があるらしく、それとは別に今も今でいつ死ぬかわからない状態にあるらしい。さらには、北海道に駆け落ちに来たことがあったらしい。(その当時の彼女も大分変わってる)
で
今は北海道でお世話になった人や場所に思い出を返して回ってるらしい。
適当にごまかして省くとこんな感じの説明になる。のかな。わからん。とにかく、奇想天外な人だった。
そのお兄さんいわく、
兄「その装備で北上するの?、死んじゃうよ?」
暫「マジすか?」
兄「とりあえず札幌で装備揃えなよ!」
暫「めちゃ不安になってきました…もっといろいろ教えて欲しいっす!」
そんなこんなで一緒に野宿する事になった。
とりあえず風呂いきましょうよ!
と誘って、道の駅から少し離れたさんさんの湯へ。(バイクに乗せていただきありがとうございました。風、めっちゃ気持ち良かったです。)
さんさんの湯
さんさんの湯はこじんまりとしたところだった。
あまり覚えていないが、湯船は2つ、熱い方と、1分も入ってられないくらい熱い方があった。かなり上級者向けの場所だと思う。通は好きそう。入ってる間もいろんな話をした。お互いのこと。腕相撲のこと。二人でひいひい良いながら入る湯船は最高だった。途中から入ってきた19歳のチャリダーさんも打ち解けて合流し、めちゃ面白かった。
道の駅にもどって、夕飯の準備。スーパーにあるジンギスカンを食べることになった。まさかここで食べられるなんて思いもしなかった。(写真取れば良かった…)
19歳のチャリダーさんと道の駅にいたバイクライダーさんも入ってスタート!近くにあるカフェのご家族も外でバーベキュー?をやっていて、余っていたご飯を頂いた。ありがたや。
兄「こんなにラッキーなこと滅多なことじゃないからな」
本当にその通りだ。
なんだかんだいろんな人に助けられている気がするよ…
そのあとはお酒ももらっていろんな話をした。熊のこと。稚内のこと。ままチャリで北海道を旅したこと。
1番記憶に残っているのは
兄「どんな時でも生きられる選択肢はあるんだから、絶対諦めちゃいけない。」
って言っていたこと
お兄さんは何度か死ぬかもしれない状況を越えて今生きているみたいで、その言葉は重かった。
書きたいことが書ききれないくらいあった。今日のことは絶対に忘れたくない。そう思った夜だった。
お兄さん、本当にいろいろありがとう。もらったテムレス大事にします。
本日の進んだ距離は110km
徐々に長く走れるようになってきた。
しばらく。でした。