スピーチにお困りの方はいませんか?原田マハ著「本日は、お日柄もよく」の読感

 

 

 

今回ご紹介するのはこちら

 

原田マハ著 「本日は、お日柄もよく」

 

 

 

◯本情報

初刊行は徳間書店により2010年8月とあります。当時は大分話題になったのではないでしょうか。映画化もされています。 

内容(文庫本)は371ページと解説が5ページといった具合です。

系統でいうとお仕事小説系で、スピーチライターといわれる職業を取り上げています。

 

それでは、ネタバレしない程度に本筋の関わる部分に触れていきます。

 

◯基本情報

主人公:二宮こと葉

年齢 :27歳

性別 :女性

職業 :製菓会社の総務部(いわゆるOL)

舞台 :勤務地は東京、住居は神奈川県鎌倉市

 

裏表紙の触書を参考にすれば、話は幼馴染の結婚式場から始まり、そこで出会うスピーチライター・久遠久美の祝辞にこと葉は魅せられて、その道にのめり込んでしまう。

 といった具合でしょうか。その後はぜひ読んでいただきたいですが、劇的な展開もあって大味だなあと思いました。

 いくつかの局面と転機、最後は大局面みたいな感じで読みごたえはかなりありました。

  

読み進めますとだんだん見えてきますが、こと葉には良くも悪くも愚直な側面がある印象を受けました。

 感情が分かりやすく表に出たり、はっきりと物を言う場面もある。

 主人公らしい性格ですが、実は世の中にあんまりいないタイプなのでは?、と思ったりもしました。

 

◯本書の成分

独断と偏見による本書の成分はこちらです。

 

f:id:shibarakumaru:20190807112747p:plain

成分_本日はお日柄もよく



ー読後の感想ー

◯とりあえず最初の30ページを読んでみて

まず、冒頭の結婚式での場面(28ページまで)を読んだところで、恥ずかしながら泣いてしまったのですよ。 有名なタイトルだし、とりあえず読んでみるかと手に取り、布団の中で開いてみればもう……。 思わず起き上がって、100ページくらいまで読んでようやく眠りについた、そんな夜でした。

 ただ涙もろい性分だからというのもありますが、それ以上に状況説明の地の文がすっと入ってくるのが大きいのかもと思いました。 分かりやすい。それでいて、感情を揺さぶる。だから入り込める。そんな印象を抱きました。

 また、登場人物もかなり魅力的でしたね。

 それぞれが繋がりや背景をもって物語に絡んでくる。(俳人であるおばあちゃんがいること葉を心底うらやましいなあと思います。笑)

 

◯主人公への共感

所々でこと葉が抱く不安や緊張は、恐らく誰しも感じたことのあるものがほとんどで、そこに共感できるのもポイントかもしれません。 それを抱えて超えてゆくこと葉に感化される人も少なくないのではないでしょうか。

 自身もスピーチする機会、広く言えば人前で何か話す機会は多からずあったので、なるほどな、と思える部分が多かったです。できればもっと早く出会っていたら良かったですね。 

もしかすると、何かに挑戦なさろうとされている方や転職を考えている方にもおすすめかもしれません。

 

興味を持っていただけたら幸いです。

是非ご一読を!

 

しばらく。でした。

 

 

しばらく。はぶろぐ村に参加しております!

下のバナーをクリックすると、本日のモチベーションががっつり上がります!

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村