初めて北海道の星空を見た。(北海道1周25日目)

本日も晴天なり。

テントで寝るときは毎回寒さや暑さで起きるので目覚ましが要らなかったりする。また、外がライトとかで明るいときは深夜くらいでも朝と間違って起きる。
函館まであとどのくらいなのかと思ってグーグルマップで調べて見るとだいたい240km位だった。2日あれば終わるなあ。とか思いながら、なるべく景色を見たり、寄り道したりと最後はゆっくり走ることにした。ついでに言えば、この旅を通して1番怖いのは坂でもなく、雨でもなく、ヒグマでもなく、ドライバーだということがわかった。正しく言えば一部の悪い意味でネジの外れたドライバー。何度も恐怖を感じた。できることはふらふらせずに端を真っ直ぐ走ること。あとは本当に運なんだと思う。

そんなことをぼんやり思いながらライドオン。

室蘭を目指して南下

暑い。じりっとした暑さ。
あと、どうしてだか走る気持ちがうまく作れない。集中してない感じというか持続的に自転車に乗っているのが苦しかった。どこか痛いとか悪いとかではなく、シンプルに走るモチベーションがない感じがする。目印にしていた難所を越えて、すべて終えた気持ちになっているのかも。
コンビニを見つける度に休憩をとることにした。時間かかるかもしれないけれど続けられる方法を探すしかない。そうおもった。
とりあえずエネルギー出そうなものを買ってイートインで食べる。
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室蘭
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道の駅に行こうと思っていたが、自転車だと白鳥大橋を渡れないらしく、どうにも遠回りになりそうだったから、通過することにした。


コンビニで休憩しているときに今日泊まるところを探していたら、室蘭の西にある伊達市にアルトリ岬キャンプ場という無料のキャンプ場を見つけた。
数キロ手前に温泉もあったので、今日はそのキャンプ場にいくことにした。

伊達市に向かう。

走る気持ちが作れない時でも景色を眺めていると、少しばかりではあるが穏やかな気持ちになれた。


海の向こうに見えるラインを走っていけばもう函館につくんだなあと走りながら考えていた。
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なんとか伊達市の道の駅に着く。


伊達の道の駅
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道の駅の中はイートインとスーパーが一緒になっていた。
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特に何か食べることなく外へ出た。

道の駅近くに何かあった。
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伊達と兜と言えば伊達政宗か。でも形こんなんだっけ?
横から見るとまげみたいなのが額についてる感じがする。
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本日の温泉はこちら。
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伊達温泉。
幹線道路からちょこっと入ったところにあった。雰囲気ががらっと変わって良いアプローチだった。

こんなものも売ってる。
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温泉は温度の違う内風呂が2つと外風呂が1つ。内風呂は結構熱めだった。道路から離れているから外風呂は静かで良かった。

上がりの一杯
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そのまま夕飯を頂くことにした。

メニューはこんな感じ。
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頼んだのこちら。
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豚丼。安くて量が多かった。学食みたいだった。

今日のキャンプ場を目指す。

アルトリ岬キャンプ場

だいぶゆっくりしていたみたいで外に出たときには暗くなり始めていた。夜風は少し冷たく寒かったが我慢できないほどではなかった。温泉からキャンプ場まではだいたい10kmぐらいで30分もすれば着く。

キャンプ場手前のセイコーマートで朝飯とお酒とつまみをかった。
グーグルマップをみればセイコーマートからは海側へ細い道を通っていくみたいだった。

徐々に外灯もなくなりヘッドライトだけが光源になって道を進んだ。道も荒くなってきたと思い見てみればすでに海岸沿いに出ていた。
完全にダートになってきたので自転車を押して進んだ。
波の音が聞こえていた。
真っ暗の中、海を感じながらうっすら見えている岬を目指して歩く。

何かに導かれている気がして少し怖かった。

ふと見上げて見れば、夜空は星でいっぱいだった。

立ち止まって、ヘッドライトを消して思わず見とれていた。思えば、北海道に来てから初めて星空をみた気がする。
こんなにきれいなら初めから注目していれば良かった。

美しい夜道だった。


アルトリ岬キャンプ場は文字通り、岬にあり、旧式トイレと水場くらいしかなく、勿論無料だった。

大きな外灯が1つあったため、さっきみたいな星空は見えなかった。



ありきたりな話だけど
最後の難関は自分自身の内側にあることを体感した。
それでも、星空の下で海岸沿いを歩いたことはすべてを忘れさせてくれる位に美しかった。



本日の進んだ距離は94km
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しばらく。でした。


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つぶれた後輪を見て思うこと。(北海道1周24日目)

静かな朝

今朝はかなり早く起きた。天気も悪くない。
人気がないとはいえ、ここで長居はできなかった。

颯爽とテントをたたみ、コンビニを目指す。
昨日は気づかなかったけれど、
球場近くでコンビニが三つ巴してる。
個人的にはセイコーマートを応援したい。
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もう少し西に行った所にイートインがあるセイコーマートがあるらしいので、そこを目指す。
朝食はすでにテントで食べていたので軽く甘いものを食べてひたすら旅の記事を書いた。
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セイコーマートのコーヒー結構おいしいかも。


長めの一服を終えライドオン。
今日はここから苫小牧まで目指す。


日高にて、後輪つぶれる。

難所を超えたおかげか、いいペースで走れていた。

お昼を日高のセイコーマート 門別緑町店で済ませた後、川を超えた先で後輪の様子がおかしくなった。

パンクらしい。

前輪がパンクした時点で

後輪もいつかなんかあるかもな

とは考えていたので、動揺することはなかった。

パンクの原因を調べてみると、何かが刺さっているというわけではなさそうだった。空気入でチューブを膨らましてどこがパンクしているのか探してみたら、かなり小さな穴が開いているのを見つけた。
これくらいならパッチ当てれば済むと考えていたときに前回のパンクを思い出した。

そういえば、この後にチューブが破裂したな。

そうなったら二度手間になるだろうし、そういうリスクを抱えて走るよりかは、チューブを変えた方が良いような気がした。

チューブはあと一つ。

もう当分チューブチェンジはできない。



よし、変えよう。


次にチューブ交換が必要になるならそれも運命だと思って早速作業に取り掛かろうとした。

ただ、残念なことにラジオペンチを買っていなかった。
前回のパンクの時、手ではチューブを外すことができなかった。この部分が固まっていたから。
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幸い、近くにマックスバリューがあったのでラジオペンチは簡単に手に入った。

というか、パンクしたのが、比較的町の中でよかった。

かなり幸運すぎる。
もう運にはあやかれないだろう。


マックスバリュでラジオペンチを買い近くのローソンにてパンク修理。
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今回は前回と違って落ち着いて処理できたと思う。
ただ、チェーンをかませてタイヤを戻すのに手間取って思っていたよりも時間がかかってしまった。

何とか無事に直せたので、炭酸を買って一呼吸置くことにした。
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飲みながら

岩内で出会ったあのアニキも

落ち着いて対応すれば、とりあえず何とかなる。

っていっていたなあとしみじみ思い返していた。今回それをみをもって体験したのは大きかったと思う。
あの岩内で出会ったアニキは生きる教訓なのかもしれない。

ローソンにお礼をいって全快のライドオン。
目指すは苫小牧。
途中で見えた工業地帯の風景
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すごくきれいに見えたけれどあれは苫小牧か?


夕方付近になり風向きが向かい風になり始めたころ、ようやく苫小牧についた。

とりあえず一安心かと思ったけど、苫小牧はかなり大きい街だった。目をつけていた温泉が苫小牧西側の端の方にあるため、町に入ってからもかなり漕いだ。

苫小牧温泉ほのか着

比較的大きめのデイスパ。
特にこれといって何がすごいということはないけど、温泉がいくつもあって露天風呂にはテレビもついていた。
かなりゆっくり入って疲れを癒した。
この旅も大分終盤に差し掛かってきたなあとぼんやり考えていた。たくさんの出会いや幸運もあって、もちろんトラブルは日常的に起こっていたけど、それでもここまで来ることができたのだ。走ることにもだいぶ慣れた。

路側帯を走っていると

◯◯まであと何㎞とか、◯◯から何㎞とかの標識があって、ご丁寧に1㎞ずつに設置してある。最初は便利だなと思っていたけど、徐々に標識は気持ちを左右するものに変わっていった。朝、標識を見てみれば、目的地までだいたい100㎞とかその周辺の数字が書いてあって、進んでも進んでも1㎞ずつしか数字は減らないから60㎞ぐらいを切るまではずっと苦痛ですらあった。

まだここか、まだこれくらいしか進んでいないのか

標識を見るたびに時速18~20㎞くらいしか走れないのが煩わしくなってくる。
それでも、
のんびり行こうとか
休み休みいこうとか
自分に言い聞かせてじっくり進んできた。
3~40㎞付近の標識になるとぐっとやる気が出てくるので疲れていてもわりと爽快に進める。
それをひたすら毎日繰り返している。

パンクを直している時、後輪のタイヤをよくよく観察してみると、道路に接する部分の溝が大分すり減ってしまっていた。徐々に溝がすり減っていってるとは思っていたけど、ここまですり減っているとは思わなかった。後ろだけにキャリーを積んでいるから、より負荷がかかっているのだろう。
何があってもこの自転車であの函館駅にたどり着きたい。
自然とそう思うようになった。

もう難所はない、あとは函館駅に着くだけ。

温泉に浸かりながらそんなことを考えていた。


上がりの一杯
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効っ!
これが走れる原動力だったりする。


夕飯は温泉の近くにあったラーメン屋で食べて
そのまま近くの公園でテントをはって寝ることにした。



本日の進んだ距離は101㎞
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しばらく。でした。

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その岬、強風につき。(北海道1周23日目)

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百人首オートキャンプ場の朝
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襟裳岬に向かう日が晴れに当たるように調整しながら走ったかいあって、今朝は気持ちいい位に晴天だった。

朝飯は昨日買っておいたおにぎりと玄米ブランを食べた。もっと食べないと長く走れないけれど、手持ちがこれしかなかった。襟裳岬にも食堂はあるので到着したら食べようと思う。岬まではこのキャンプ場からだと10㎞ないくらいなので恐らく大丈夫だと思う。


厳かな気持ちでテントをたたみ、ライドオン。

朝のえりもは走っていて本当に清々しい。北海道は場所によって空気感が違うと感じるけれど、特にえりもの空気感は好みだと思う。

襟裳岬到着

おみやげセンターと食堂が入ってる施設
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朝早い時間だったこともあり、訪れている人は数えるくらいしかいなかった。神威岬の時にはお昼頃に行ったこともあって大勢の人が訪れていたから、今回はなるべく朝早くに来ようと考えていた。過去の経験を生かせてよかった。(本当は朝日を見るくらいに早く出ようかと思っていたけれど起きれなかった。)

さっそく岬の方へと行ってみる。

岬の地図を発見
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何か所か見れるところがあるみたい。
とりあえず右上のスポットに向かう。

途中の道が雰囲気あっていい。
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襟裳岬
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なかなかの達成感ありますねえ。ここまで来たか。そんな感じ。


次はもっと先端に行ってみる。
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神威岬よりかは短そう。
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先端
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もう感無量だった。ゴールした気分がある。水平線は淡くかすかに湾曲してみえた。西から吹く風が強くそれでも嫌だなっていう感じではなかった。数分間ベンチで景色を見ながら脱力していた。

腹のすきを思い出して食堂に戻る。

振り返ってきた道を戻るときに疲れがどっと来るの感じる。

どうでもいい話だけど、
このての多少の過酷さを含んだ旅とかで、

この景色を見たら、疲れが取れましたぁ!

っていうの聞くけど(実際に言ったこともあるけど)どっちかっていうと
疲れていたのを忘れるの方が近いと思う。

疲れを忘れるくらいすごい景色なのは間違いないんだけど。


そんなくだらない事を考えながら歩いた。

2度目の朝飯

店の中で何か食べる。
かつカレーを注文した。
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家のカレー感あふれる一品だった。ちゃんと量が入っていてしっかりとエネルギ―補給。

ごちそうさまでした。

向かい風をかき分け進む

本日は風の運がないらしくずっと向かい風だった。

向かい風もあるなか割とアップダウンが続いている。風もあってアップダウンもあって、最後の難所らしく過酷だった。それでも、これが最後だと思い、根性で進んでいく。今日は日差しも強いからなかなかに体にこたえた。とにかくひたすらペダルを踏んで、向かい風の中を進んだ。



静内に到着

夕方が近くなり、今日の目的地一歩手前の町で止まることにした。
とりあえず、温泉を探してみる。
街中にある天然温泉ホテルローレルで日帰りをやっているそうなので行ってみる。

受付を済ませ温泉のある階へ(確か6階)
内湯が一つだけでサウナと水風呂あり。
高い所から静内の街を一望しながら入れた。気持ちよかった。
緊張で張りつめていた体がほぐれていくのが分かった。

休憩室でアイスを買う。
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変な形になって、おばさんは

エッフェル塔になっちゃったぁ

って笑っていたからとりあえず合わせて笑った。たぶんピサの斜塔って言いたかったんじゃないかな。どうだろう?


アイスを食べながら、寝る場所を考える。
ほんとは新冠のキャンプ場に行く予定だったが向かい風のおかげであと一歩たどり着けなかった。


なので


昨日のチャリダーに教えてもらった場所に行ってみる。
教えられた場所は球場の裏だった。

街のはずれで人の目からも遠くトイレもあるのでおすすめだよ!

とのこと。
実際行ってみると、確かに良かった。

よし。ここで寝よう。
今日、聞いていた難所は全て超えた。何となくの達成感があったけど、向かい風のおかげであんまり実感がなかった。
疲れのおかげですぐに眠りにつけた。

本日進んだ距離は96㎞
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しばらく。でした。


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